近藤 嶺 official blog

 はーい、近藤嶺の悩みなんでも相談室でーす。嘘でーす。雪が降りましたね。記憶が確かなら、僕の住んでる地域ではこの冬2回目の雪です。車に雪がたくさん積もって夕方まで溶けずに残っていました。そのまま夕方に車で出かけたら、他の車は普通にスッキリした顔して走っているのに、僕の車だけ雪がつもりっぱなしで、明らかに町中で浮いていました。雪って、イチゴシロップとかかけて食べたくなりますよね。今は雪が汚染されてしまって、食べられないけれど。あと、雪が積もってると、無意味に人の踏み込んでいない領域に足跡を残したくなりますよね。ならないですか、そうですか。

 まぁ、そんなことはどうでもよろしい。あいかわらずワンタンスープがおいしいです。僕はあまり食い意地がはってないし、食べ物に対する執着はそれほど無いのですが、突発的にあるものを好きになってこだわりだすことがしばしばあります。最近では、ワンタンスープ、たい焼き、板チョコアイス、ケンタッキーの辛いの、キムチ鍋、午後の紅茶、コムサで貰ったキャンディーと、生にんじんスティックです。とりあえず、生にんじんスティックとマヨネーズとワンタンスープがあれば文句は言わないので、メモっておくと良いんじゃないでしょうか。あとポン酢ね。全体的に食べ物っていうより、食材に近いのは何故。

 ちょっと更新頻度が落ち気味でした。ごめんなさい。って言っても、誰もこのコーナーをそれほど期待して覗いていないと思うけれど。いや、それはちょっと寂しいのでやっぱり期待して毎日覗いてね。最近風が強くて髪がバリバリになりますね。

 この前ある場所で、“某有名大学について皆さんどう思いますか?”みたいな問いがあって、ほとんどの方が「すごい」とか「尊敬する」とか「頭がいい」とか答えていました。僕はどうも、こういう発想が全然理解できないみたいで、何がすごいのだろう?と疑問に感じてしまいます。ひねくれた考えで言っているのではないんですが。確かに、一流(と言われる)学校に入るには、難関な入試をクリアするために猛勉強しないといけないから、それはすごいことだと思うけれど、受験勉強なんて、ある意味ひたすら暗記して覚えて、コツをつかんで繰り返せば、誰でもクリア出来るものじゃない? 勉強なんて、時間をかければ誰だってできると思うのです。だから、それで一流(と言われる)学校に入ったからって、すごいことではあるけれど、別にそれ自体が「頭がいい」と尊敬するほどのことではないだろう、と思ってしまうんですね。(別に、受験で努力する人を否定してるわけではないです、念のため。)日本の大学が、「入るのは難しいけど出るのは簡単」なシステムだから、余計にそう思えるかもしれない。でも、僕のこの考えはどうも珍しいらしい。

 「いい大学」に入るために勉強して、その後は安心して適当なことしてる人間より、パッとしないような(こういう言い方すると誤解されそうだなぁ)大学行ってても、自分が本当に勉強したいことを真剣に追求し続けてる人間の方が、よほどかっこいいし、僕は尊敬します。自分の目標のために、行きたい学校のために努力して、入ってからも卒業してからもそれを忘れない人を、尊敬します。だから、僕は知り合った人が中卒であろうと一流大学卒であろうと、それ自体にはなんの興味もありません。その代わり、その人が今まで何を学んできて、いま人として「何ができるのか」というアビリティーに関心があります。だって、それが一番大切なことでしょう。本当の「学歴」っていうのは“学校歴”ではなくて“学問歴”、ということです。でも、僕のこの考えはどうも珍しいらしい。

 ちょっと偉そうな発言に捉えられそうだけど、そういう意味で自分自身ももっと勉強していきたいことがたくさんあります、ということです。(うまく謙虚にまとめたつもり。)どうしてこんなことを書いたかと言うとね、何度も言うように、この考え方が圧倒的にマイノリティーだから。不思議だなぁ。

 携帯のカタログを見ていたら電話帳保存件数1000件って書いてあって、一体どこの誰が1000件も電話番号登録するのかと問いつめたくなりました。でもそこを機能強化してるっていうことは、需要があるのかなぁ。関係ないけど、かかってきたワン切り業者の電話に出てしまったことが2回くらいあります。ちゃんと業者に10円課金されたのでしょうか。ちょっといい気分だ。この前、ワン切りじゃなくて2回半くらい鳴らして切れる中途半端な業者がいたんだけど、それはちょっとやる気無さ過ぎじゃないか。もっと男気を見せろ!

 「マトリックス」の発想の元ネタだという「攻殻機動隊」を見た。「アヴァロン」と同じく、押井守監督の映画は終盤が難解だが、全体的に暗い雰囲気と閉塞感が良い。確かに銃撃戦の描写はマトリックスそのままだった。民族調の音楽が印象的。

 もう一つ、映画は観ていないけれど「パイレーツ・オブ・カリビアン」のサントラが良いと聞いて、購入。音楽はクラウス・バデルト。ハンス・ジマー率いるメディア・ベンチャーズの一員だということで、ジマーっぽい派手なアクションスコアなんだろう、と思っていたら本当にそうだった。というよりほとんどジマースコアと区別がつかず、「グラディエーター」と「ピースメーカー」と「バックドラフト」の良いところをくっつけた様な音楽だったので、ある意味、ジマー集大成か。コピーコントロールCDだったので、お金を出して買った立場としてはちょっと嫌な気分だったが、うちのPowerBookだとなぜか普通に読み込めてしまうので、僕には関係ないし、まぁいいんじゃないの。

 よく「作曲って難しそうですね」みたいなことを言われるけれど、実際に作曲で一番大変なのは、メロディやハーモニーを発想することではなくて、浮かんだものを選択していく作業なんじゃないかなと、曲作りの度に感じます。実際のところ、良いメロディや綺麗なハーモニーは、いくらでも浮かんでくるんです。何十通り、何百通りでも。この段階では、産みの苦しみはほとんど無い。適当にピアノを弾いていたら即興で良い曲が出来ていた、なんてこともよくあります。

でも、即興で弾いたものを、きちんと楽譜にしようとする段階になると、途端に苦しくなる。つまり、「音楽」として完成させるためには、たくさん生まれてきたものの中から一つを選んで、隅々まで確定していかなければなりません。(ジョンケージの偶然性の音楽とか、ああいうのは別として。)それがいろいろと悩む作業なのです。どちらかというと、産みの苦しみというより、選ぶ苦しみという感じ。選ぶ楽しみ、かもしれないけれど。

ものを作っている人は、きっと共感してくれるんじゃないかなぁ。

 あけましておめでとうございます。いつの間にか、もう2004年です。時間が過ぎるのは速いですね。今年は昨年以上に活動の幅を広げ、充実した1年にします。本年も、近藤嶺とstudio Eternalをどうぞよろしくお願いいたします。そして、皆さんにも幸せな1年でありますように。

 studio Eternalの“studio”がなんで小文字なんだと疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、これはミスタイプではなくて、当初は「studio Eternal」という一括りのネーミングというより、「Eternal」に対して「studio」がくっついている意識で、またデザイン的にも絵になる名前を、ということでEternalは大文字でもstudioは小文字にしたのです。スタジオジブリと同じです。しかし、結局「studio Eternal」とフルネームで呼ぶのが、今のところのグローバルスタンダードになっています。グローバルと言っても、もの凄く小規模なグローバルです。

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