近藤 嶺 official blog

2004年03月

 ここ数ヶ月、作曲のためにピアノを弾いてばっかりで、ピアノを“ピアノらしく”きちんと弾くということから離れていたので、これじゃあイカンと久しぶりにバッハあたりを練習してみたところ、あまりの指の鈍り具合に撃沈した。左手の小指がおかしい。まるで小指にだけ別の生命が宿っているかのように言うことを聞いてくれない。たぶん、中に誰かいるんじゃないか。

 うちには猫が3匹いるんですけど、そのうち白い♀猫のムギさん(Webサイトのstudioコーナーにどさくさに紛れて膨らんだ顔をして手を出してるあれです)は、どういうわけかイチゴが大好きなのであります。他にも、スイカ、ぶどう、梨、ブルーベリー、オレンジなどなど・・・。そんな彼女に、残ったイチゴを食べさせるのが最近の楽しみです。

今日は雨です。なんだろう、毎年3月の中旬〜下旬の今頃は雨の日が多いような気がします。「Eternal Mirage」楽曲解説で書きましたが、ぼくはこの春先に降る雨に独特な想いにさせられます。空気の香りが自分の中にあるある種のトラウマを刺激しているかの様です。が、うまく言葉にできません。けだるい、少し悲しい、寂しい感じです。一言で言うと憂鬱?みたいな? 謎です。そんなわけで「Pluie de mars」(3月の雨)を聴くと作曲した去年の今頃を思い出します。タイムリーな曲なので、皆さんも聴いて憂鬱になってみてください。
 そういえば、どうしょうもない駄作映画だった「TimeMachine」の中で「人は誰でもタイムマシンを持っている。過去への旅は記憶。未来への旅は夢なのだ。」という言葉がありました。音楽と香りは無意識に記憶を呼び起こさせる、過去へのタイムマシンなんだなぁ。

 この頃の数日間、立てこもり中である。間違えた、引きこもり中である。ヒキコモリというか、家でやらなきゃいけないことが溜まってしまって、外に出かける時間が作れない。もともとどちらかというとインドア派な私ですが、飲ミニモイカズ、花見モイカズ、映画モ焼キ肉ニモイカズに、イツモシヅカニワラッテイたら、ただの危ない人になってしまうじゃないか。そういうものに私はなりたいわけはないので、早く解放されるように頑張りたいと思います。

 ライブに備えて「Eternal Mirage」の中の曲を手直ししていたら、制作当時(1年前)の自分のレベルの低さに驚きました。「ああ、こんなことやってたのか」と。何回も修正を繰り返せば、さらに良い物に仕上げることは簡単ですが、クリエイティブな作業ではそんなことをしていたらいつまでたっても作品として完結しないので、この想いは近藤嶺次回作へ向けていきます。そうそうだから、しめきりだいじだよ〜♪(もうこの替え歌が頭から離れない)

 映画の続編に傑作は無い、というのはすでに言い古されている定説です。「マトリックス」や「ロード・オブ・ザ・リング」は当初から三部作として作られているのでまたちょっと違いますが、その他で続編として作られた映画で前作ほど面白いと感じられた映画は今のところありません。(ちなみに「リメイク」された映画がオリジナルより良かった、という記憶も無い。)

 先日「CUBE」という映画の続編「CUBE2」を観たのですがやっぱり同じでした。「CUBE」はその発想と世界観が僕は好きなんですが、それ自体がもう反則と言ってもいいくらい閉鎖的なコンセプトの上に成り立っているので、続編でどうやって繋げてくれるのか気になっていました。しかし、全体的に無理してる感じで残念。っていうか前作とストーリーの流れが一緒じゃないかー。「CUBE」でギリギリ謎のまま視聴者に解釈を委ねていた持ち味を、“2”のラストで壊していなければ、安っぽくならずに済んだのになぁ。とぶつぶつ愚痴をこぼし中・・・。(でもきっと今回も謎のままだったら「続編作っても結局解明されないのかよ」と怒っていたような気もする。受け手というのはかくのごとく、無責任なものである)

 でも平行現実とか、四次元立方体などの数学的なモチーフは大好きです。「コンタクト」という映画を観た時にも感じたけど(これは好きな映画トップ10に入るかも)、この世界とは別の次元に、僕たちの法則や常識が通用しない未知の世界がいくつか存在しているんじゃないか、なんて思ってしまいます。あの世とか天国とか、そういうのもそうなんじゃないかなぁ。それを声高に主張すると変な人とかオカルト愛好家になってしまうけど、少しだけそう信じてみるのも、なかなか楽しいです。

 BBSに、こぢんまりと利用規約を付けました。以前はBBSに入る前に表示させていたんですが、なんだか堅苦しくなってしまうので外していました。気楽に書き込みして欲しいしー。神経質だと思われたら嫌だしー。だがしかし、何も規約のようなものが無いままで、何かあった時にこちらの不手際で皆さんにご迷惑をかけてしまうといけないので、地味に付けときました。それだけです。

 で、BBSをチェックしていて気付いたのですが、投稿の文字色を選ぶところ、なんで「青」が2つあるんでしょうか。あ、これ色設定したの、僕だったかな・・・?でもよく見ると微妙に違う色っぽいので、このままで良いかなぁ。適当ですみません。

 喉が痛くなって、何となく頭もボーっとしていたので、風邪だと思っていたら、毎年恒例の花粉症だった。でも今年はいつもに比べて発症が遅いし、症状も軽い気がする。今年は花粉が少ないっていうのもあるだろうけど、サプリを飲んでるおかげで、少し免疫が強くなったのかも。  不思議なことに花粉が原因の花粉症に悩む人は、郊外より都市部の方が多いそうです。たぶん、花粉だけが原因なのではなくて、空気そのものの汚れのせいだろうなぁ。これも環境問題ですね。昔は花粉症なんてほとんど無かったみたいだしね。

 何の脈絡もなく話は変わりますが、最近まくら元に携帯を置いて寝てます。何か連絡が入ってもすぐ出られるようにそうしていたのですが、悲しいメールがきて起こされたり、怖い電話が入ったり、そういう携帯がらみの“夢”ばかり見るので、少し離して置くことにしました。電磁波のせいに違いない。

 近頃、海外ドラマの「フレンズ」がお気に入りです。有名なのでご存じの方も多いかと思いますが。NYを舞台にしたシットコム(シチュエーション・コメディ)で、“観客の笑い声がいちいち入ってる”海外ドラマと言えばイメージしやすいかもです。最近は寝る前に1話くらいボーっと見るのが楽しみです。僕はこの手のシットコムが好きです。

日本では三谷幸喜さんの脚本がシットコムで有名ですね。「フレンズ」もそうだけど、こういうドラマは脚本が実に巧みです。伏線が細かく張り巡らされていて芸が細かい。物語を考えるってことは何でもそうだと思うけど、脚本を考えるのは特に数学的に頭を使わないと、なかなか難しいと思う。

ちょっと音楽にも似ていますね。構成やモチーフの中に、ある種の伏線を含ませていくのです。演劇、ドラマ、音楽、どれも時間軸の上に組み立てていくという点で、同じもの。あまりに思いつきのまま並べただけではすぐに飽きてしまうし、逆に計算されすぎていても面白みが無くなってしまうのが面白いところです。

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