近藤 嶺 official blog

2004年05月

 というわけで(?)先日は皐月のライブでした。群馬では久しぶりにホールでピアノを弾いたのですが、スタンウェイのコンサートグランドだったので気持ちよかったです。バンド演奏も楽しかった。関係者の皆さんお疲れ様です。心配していた僕の目玉焼き焼き機も本番中に発火することなく、また凍結することもなくちゃんと動いていました。皐月の1stマキシ「アザレア」は今月28日発売とのことです。あ、明日じゃん。歌声の良さはもちろんのこと、近藤嶺サウンドの歌モノを聴いてみたいという方にもおすすめいたしますので聴いてみてくださいね。

 合間を縫って東京現代美術館のオノ・ヨーコ展に行ってきました。一般的にオノヨーコのイメージにありがちな「平和」や「自由」主義どうこうより、彼女の初期作品のミニマルな現代音楽的アプローチが興味深く印象的でした。一方で、彼女と同じ表現をその辺の無名の人間がやったところで、ただの変わり者扱いされて終わるだろうとも思うわけです。人を強烈に惹きつけるカリスマがあってこそ、主張に説得力が生まれる。その人の生き様とか理念とか、キャラクターやネームバリューまで含めて、一見アートとは無関係なバックグラウンドが「変人」と「アーティスト」を区別する。

 僕は自称アーティストや自称芸術家の人達でよくありがちな、正直よく意味がわからない作品や表現の多くが独りよがりで自己満足の世界に終始しているのを見ると、嫌気がさします。それは自分がそういうただの自己満足に陥りたくないからです。美術でも音楽でも、それがアートなのかエンターテイメントなのか、それともただの自己満足の趣味なのか、決めるのは表現者ではなくて受け手なのです。ミニマルミュージックなんだ!と主張して、意味もなく不協和音の繰り返しを垂れ流したところで、誰が感動するのでしょうか。とここまで書いているうちに話がそれてしまったので、もう終わります。

 新幹線の乗り換えに遅れそうになり、20回ほど転びそうになりながら、抱えたコンピュータのハードディスクに衝撃を与えない様に上半身だけはむやみに動かさずに、5年ぶりくらいの全力疾走で駅構内を駆け抜けたところ、体が分解しかけた。

 ゼエゼエ言いながら座席に崩れ込んだ僕を見て、他の乗客はきっと僕が何かの陰謀に巻き込まれて身に覚えの無い組織に追われ、家族や恋人や愛犬と引き裂かれ一人孤独に逃亡しながらも、その正義感と知恵とありえない運の良さで勇敢に立ち向かい、最後にはハッピーエンド(犬がスローモーションで駆け寄ってくる)を迎える、そういうハリウッドによくいそうな人に見えたに違いない。間違いない。ちなみに、その時の全力疾走の疲れが未だに抜けず、全身がガタガタしてる。こんな主人公のハリウッド映画は嫌だ。

 仕事してたらいつの間にか時間が過ぎ去ってしまい、ネタがありません。19日は群馬で皐月ライブです。目玉焼きが焼けそうなくらい発熱する新しいPowerBookが本番中に燃えないか心配です。

 このところ、ものすごい速さで毎日が過ぎていく感覚です。最近の僕は、自分の次回作の構想を考えつつ、新しいパソコンに振り回されつつ、ムギちゃんにイチゴを食べさせつつ、ボーカルもののアレンジやライブ参加のための準備などにかかりきりの状態で、つい昨日くらいまで「あ、もう5月だね、連休いいねぇ」なんて言っていたのに、気づいたらもう月の3分の1が過ぎようとしています。しかも、最近暑いです。すっかり初夏の気分です。暑いの大嫌い。

 さて、 僕はこのMonologueを日記というか、雑記というか、戯れ言コーナーとして半年くらい書いていますが、実は個人的には4年くらい前から毎日日記をつけています。日記といっても、アンネの日記の様に自分の心情を書き連ねるようなのではなくて、ただ単に、その日に何があったか、何をしたかのメモを数行、時には一言だけ残している程度ですが。これが、結構あとで読み返してみるとおもしろいのです。ちょうど一年前何をしていたか、たちどころにわかるので、当時を思い出して自分の進化(退化の場合もある)を感じさせられます。

ちなみに、一年前の今日は、営業用の新しい名刺を作っていたみたいです。(うわー、地味・・・)そして、忘れていたのですが、5月6日でこのサイト開設1周年でした。皆さんどうもありがとう。

 アルバム収録曲の“着うた”が登録されたので、皆さん試しにダウンロードしてみてください。僕は対応機種持ってないので、試聴すら出来ません。というわけで、ダウンロードできた方は、よかったらどんな感じだったか教えてくださいな。何となく“うた”が着信音で流れてくると場所によってはちょっと恥ずかしいような気がしますが、「Eternal Mirage」はインストなのでそういう心配もたぶん、ないです。

 そんなことはともかく、人間の頭の重さは体重の8分の1くらいらしいので、僕の頭は6〜7kgくらいだと思うのだけど、最近これが重くて重くて、首が疲れてしょうがない。首から上を取り外して洗濯機で洗ったらスッキリしそう。あー、でも洗剤漬けでぐるぐる回されるのは過酷だな・・・。

 女子高生が制服着たまま旅行カバンをひいて犬の散歩をしていたのを見かけた。一体彼女はどういうシチュエーションだったのだろう。そういえば世間はゴールデンウィークとかいうものらしいんですが、あまりにも遠い世界の話です。先月末はクラブイベントに顔を出したり、ライブに遊びに行ったりと、それまでの引きこもり状態から少し解放されて、いろんな人とお話する機会があったので、自分のモチベーションは上昇中ですが、とりあえず、眠いです。ドラえもんの「寝なくても疲れないクスリ」がほしい。

  そんな中、前からライブや音楽制作にも使えるようにと購入検討していたPowerBookが新しくなったので、買い換え。OSも乗り換え。ソフトが足りない。使い慣れない。しかもなぜか関係ないはずのネット環境まで不安定になったのでバタバタとしています。

この「バタバタする」という表現は、とても便利な言葉です。バタバタ。「忙しいです」とはちょっと違う。よくわからないけど、気分がごちゃごちゃしてる時には、とりあえずバタバタなのです。反対語はなんだろう?「ゴロゴロする」?考えてみます。

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