近藤 嶺 official blog

2004年07月

 招き猫、全然招いてないじゃん、というツッコミを頂いております。まぁそんなことはどうでもよろしい。

 先日、初めて「Eternal Mirage」の着うたを聴かせてもらいました。僕の携帯では聴けなかったので。これが、思ったより綺麗な音でちゃんと再生されていました。自分の曲が携帯で鳴ってるっていうのは、どんな気分なんだろう?と秘かに期待していたんだけど、別にそれほどのものではありませんでした(笑) でも着うた、なかなか面白いと思うので、ぜひぜひダウンロードしてみてください。詳細はWebサイトで。

 それにしても、iPodがえらい人気だそうですな。日本ではパソコンを経由する音楽メディアは当分認知されないと思ってたけど、もう目の前まできてるような感じですね。僕も1年前から愛用しています。ただ気になる点は、iPod、あとソニーのHDウォークマンもそうですが、大容量で数千曲の音楽を持ち歩ける!というところばかりフィーチャーされていて、ほとんど圧縮のことに触れられていないこと。つまり、たくさんデータを持ち運べるよ!ということは、それだけ圧縮しているよ!ということです。それが音楽の場合は単純に「音質劣化」になるわけで。

 最新規格ではデータの劣化無しで容量を落とせる非可逆圧縮方式が出てきていますが、一般人はなかなかそんなこと意識しません。「こうやればたくさんの曲を入れられますよ〜」とメーカーに言われれば、その通りにしてしまうのが当たり前。日本で今一番普及しているらしいMDでさえ、CDと比べたら随分音質劣化しているのに、ほとんど誰も意識していない。MP3やAACもそれと同じ。少しマトモなスピーカーなどで聴けば、明らかに音が悪くなってる。でも、これが携帯プレイヤーの小さなイヤホンだったりすると、パッと聴いただけでは区別がつかない。だから怖いのです。

 圧縮されて間引きされた音楽を何度も聴いていると、それが当たり前になって耳が衰えていくのです。メーカーは、そんなものを「小さいけど音がいいんですよ〜」なんて宣伝するなよと。その一方で、高音質を謳うDVDやSuperAudioなんてものが続々出てくるし、サラウンドもゆっくりと普及しつつある。でも僕はこんなこと言いながらiPodを愛用しているし、携帯の着うたを宣伝している(笑) もうわけがわからない。

  こうなってくると、リスナーの耳の能力というか、良い音と悪い音の聞き分け能力を鍛えていくしかないのだろうと思いますね。その上で、良い音は良い音として、悪い音は悪い音として別々に楽しむ。その判断基準は、結局は生演奏とか、アコースティック楽器とか、アーティストのライブなのではないかなと、思います。夏休みはコンサートにでも行ってみましょう。(近藤嶺のライブ情報はしばしお待ちを)

0549fa9c.jpg 暑いです。エアコンをタイマー設定して寝ると、タイマーが切れた途端に熱中症になりそうな感じで、フラフラになって目が覚めます。寝室の日当たりが良すぎて温室状態。メロンでも栽培するのかと。というよりむしろ、自分はメロンだったのかと。日中は部屋に入るのも命がけです。しかし暑いからといってエアコンとか車移動が多くなると、余計に都市部では都市気候やらヒートアイランド現象が悪化するのでどうしたもんなんでしょうねぇ。20年もしたら真夏は外に出られなくなりそうな気がします。外出時にはみんな宇宙服みたいな冷却スーツを着用してたりしてね。素敵な未来です。

 昨日まで3〜4日ほど大阪に滞在していました。特に観光はしていないので、これといった面白い話はないのですが、とりあえず道頓堀某所でたこ焼きを食べた時に買った戦利品がいい感じ。僕は真面目にこれはかわいいと主張したのに、周りには目が怖いだの獅子舞っぽいだの、ネタを披露しろだの、ひどい言われよう。でもパペット人形なのでいっこく堂ごっこも楽しめる(一人で)。超かわいい。

一応招き猫らしいので、何かを招いてくれることを期待している。

 僕はマックス・エルンストや、マティス、ダリ、イヴ・タンギーなどシュルレアリスムの絵画が好きで、近くで展覧会があれば行くし、画集も何冊か持っていて、たまにイメージの刺激を得るために眺めたりなんかする。

特にイヴ・タンギーの作品のなんとも奇妙な、ブルーグレーっぽい、歪んでいるのにシャープな世界観は、意外に思われるかもしれないけれども、僕が音楽を作るときに頭に描くイメージと共通するところが多い。最近、ネットなどでタンギーについての資料を探していて気づいたのは、彼の作品に対して「気持ち悪い」という印象を持つ人がけっこう多いみたいだということ。そうは思わないけどね。もともと僕の感覚も気持ち悪い部類なのか。

「Eternal Mirage」には入っていないが、僕がまだ作曲に目覚めて間もない中学時代に制作した「異空の月」という曲があって、その曲がイヴ・タンギーの「窓のあいた岩のある宮殿」という作品にインスパイアされたものだった覚えがある。コンクールで賞は頂いたけれど、未発表で、今聴くとこれが無駄に長いくせに構成が貧弱なヒドイ曲。  それなのに、中学卒業時の記念CDに若々しい合唱曲の中に紛れて図々しく収録されていたりするので、いたたまれない。10年後くらいに、非常にレアな音源としてプレミアがつきますように。

 大阪芸術大学で行われるフランスの電子音響音楽に関する特別講義に参加しようと張り切っていたのですが、ギリギリで仕事が溜まってしまい、出られなくて残念でした。アクスモニウムという多次元音響に非常に興味があったのですが。

 今日は久々に昔からの親友から電話がありました。なんだかみんな悩める年頃みたいです。かくいう僕の最近の悩みは、運動不足を解消する時間がないことと、朝起きられないことと、2006年の大河ドラマの主演が仲間由紀恵さんだということです。ニンジンが食べたい。

深田恭子は“フカキョン”なのに、なんで長谷川京子は“ハセキョウ”なの。

 ライブがしたい。最近そういう欲求が高まってきています。最近でもクラブイベントでのコラボライブや、アレンジ面での参加、わりと小さなイベントで慎ましく(?)演奏することはあるんですが、そろそろ「Eternal Mirage」と新曲をひっさげて、ちゃんとしたコンサートもやりたいですね。今も企画中ではあります。もちろん、小さいイベントや、ミニライブも楽しくて好きですけどね。ずっとスタジオワーク的な活動が続いていたので、たまに人前で演奏しないとストレスが溜まります。あがり症なのに。ここ半年くらい、アレンジ系の仕事などが多かったのでなおさらです。

 アレンジやサウンドクリエイトは非常に勉強になり、ある意味実験的なことも試せるので、それ自体はとてもありがたいのですが、如何せん編曲者っていうのはいつも影が薄い(笑)。メロディだけ作っただけで“作曲”扱いなのに、それ以外のパートをどれだけ作っても、全く別のイントロや間奏を追加しても、それは“編曲”であって、それほど注目を浴びることもないという、わりとかわいそうな存在です。僕がまだ勉強不足なのはもちろんですが。

 実際には、世に出てる音楽のほとんどが編曲という行程で成り立っているわけなんですが、普通の人はそんなこと意識してないからねぇ。珍しく愚痴っていますけど、要するにそういう貴重な経験の中で得ている多くのものが、近藤嶺の今後の活動で発揮されますよ、と言いたかったんだ。たぶん。よし、うまくまとまった。頑張ろう。

 ご無沙汰してしまいました。先日ライブで参加したクラブイベント「キザシvol.3」の準備や、その他のアレンジや曲作りなどでちょっと詰まっていました。Sonz-O氏との楽曲制作合宿中に、実況中継更新をしようなんて話していたものの、シムシティーで遊んでしまって企画倒れしました。 更新をほったらかしにすると、目に見えてアクセスが減っているので泣きそうになりますね。自業自得です。はい。いや、もともと少ないのか。ここ以外のコーナーもそろそろ頑張って更新していくつもりです。それにしても暑いですね。酸素が足りない感じ。暑いというより、息苦しい感じで。茹でられるロブスターの気持ちみたいな感じですか。よくわかりません。この暑さのせいで、あれだけstudio Eternalにナイトメアをもたらしたアリどもも、その気配を感じなくなりました。どこへいったのやら。 暑いと機材の熱が切実な問題になってきます。音楽機材が増えてくると、機材の発熱で部屋がモワ〜っと暑くなります。PowerBook一台だけでも目玉焼きが焼けると何度も言っていることから、想像してみてください。サウナ代わりに一度遊びに来てみてはいかがでしょうか。水着持参で。

このページのトップヘ