また台風が接近中らしい。過ぎ去ったら少し涼しくなると良いなぁ。そういえば最近風鈴とか見かけませんね。皆さんのお家にはありますか? うちには風鈴の様な風鈴じゃないような、よくわからない鈴があります。マイクで音を録ってみたけど、イマイチでしたねぇ。「チリンチリン」ではなくて、「カカカチ」というやる気のない音しかしませんでした。先日は、お寺で太鼓や鐘の音をサンプリングさせてもらいました。Macで編集してライブラリ化しています。
そんなことをしていると、もっと日常のいろんな音を記録しなきゃいけないような気がしてきます。どんな音でも、音楽になりえるんですよね。暇になったらまた久しぶりにマイクを持ってウロウロしようと思っています。
2004年08月
アイデアとプラン
アイデアっていうのは尽きることなくいくらでも湧き出てくるものだけど、それを実際に形にするのは大変だったりする。アイデアというのは単なる「思いつき」に過ぎない。世の中に面白い発想をする人はたくさんいても、それを生産性の伴う企画として完パケることが出来る人は少ない。アイデアとプランの違いかな。くだらないアイデアでも実際に作り上げることが出来る人はすごいと思う。
怖いのは、アイデアの段階でそれをクリエイティブだと誤解することです。思いつきというのは、きっかけであって結果ではない。絵や音楽で言うならせいぜい、落書きや鼻歌程度の価値に過ぎない。発想することが難しいんじゃなくて、形として確定するのが難しい。でもそれが一番楽しい。
楽友間ライブ
ああ、また日付が飛んでしまった。さて、22日に出演させていただいた静岡でのイベント「楽友間ライブ」では、遊びに来たほとんどの方が近藤嶺の音楽を初めて耳にしたことと思いますが、短い時間にも関わらず好評をいただき、ありがとうございました。ライブは楽しいですね。あいかわらずMCは苦手ですが、ピアノと違って練習して上手くなる気もしないし、そもそも誰も期待していないと思うのでまあいいんじゃないかなと思います。(いいのか?)月見の里ホール様、計らずも僕だけ専用の楽屋を用意してくださってありがとうございました。少しVIPな気分でした。
久しぶりに「新撰組!」を観たら山南さんが切腹してしまう回で、泣いた泣いた。
最近読む本
読書の秋はまだ少し先ですが、最近暑くて寝付きが悪いので、寝る前に何かしら本を引っ張り出して読んでいます。読んでいるというより“眺めている”という感覚に近いけれど。真面目に読むと頭が疲れるから、漫画を読むように、ボーっと流し読みする。こういう時は、一冊通してストーリーのある小説より、短編集のようなものを摘んでいくのが楽しい。
昨日は、たまたま本棚にしまったまま一度も読んでいなかった「アフリカ神話」を読んでみたら、これが面白くてハマってしまいました。アフリカでは今でも古来の呪術などが1つの文化として認知されているそうですが、僕はこういうの、信じています。現代人が失ってしまった能力なんだろうなと。五感すら衰えている時代だから。
先日亡くなった中島らも氏の「ガダラの豚」という小説は、アフリカの呪術をテーマにした娯楽作品ですが、これもまた面白いです。登場人物ががやたらと死ぬ話ではありますが。おそらくドラマ「トリック」の元ネタになっているのではないかなと思います。ほんとのところは定かではありません。
あと最近また読み出したのは、新撰組関連ですね。大河ドラマをほとんど観ていないので、司馬遼太郎の「燃えよ剣」と「新撰組血風録」を読んで一人で新撰組の世界に浸っています。実は新撰組ファンなのです。
22日、静岡でイベントライブに出ますよ〜。近藤嶺ソロでは2曲程度しか演奏しませんが、お近くの方は遊びに来てくださいませ。
そういえば温暖化
そういえば先日「デイ・アフター・トゥモロー」を観たのに、そのことに触れるのを忘れていました。映画は簡単に言えば地球温暖化が進みすぎて地球が急に氷河期に突入して北半球は凍ってしまいました、という話で、かなり映画的誇張がされている部分もあったものの、温暖化という身近な問題がテーマなだけに、軽薄なパニック映画にありがちな「見終わった後何も残らない」のとは違う、なんとも嫌な気分が残る映画でした。
そんな映画を観たから、というわけでは無いけれど、温暖化、温暖化ってね、普通に言葉として定着していますが、改めて考えたら核兵器と同じくらい恐ろしい問題です。最近の異常な暑さも、エアコンをつけていなかったら・・・車がなかったら・・・日本人なんかほとんど熱中症で絶滅するんじゃないかと。これはもう、生命維持装置をつけて、自然の摂理に逆らって生活しているようなものです。世界中の人間がそうやって生きてる。もう既に人間本来の能力では適応できないでしょ。
それでも実際、「地球のために」「他人のために」「次の世代のために」なんて言って、動ける人は少ないです。地球規模の問題を考えるより、明日自分が食べていくことを考えるのが当たり前だし、それは仕方のないことです。結局人って自分が死にたくないとか、自分の周りの親しい人にも生きていて欲しいっていうエネルギーが一番強いんだから。
ただ、僕たちが生きていくために、家族が死なないために、自分の子供のために何が出来るか、それを考えたら何か行動するしかない。温暖化も戦争も、なんか遠いところの問題だと思っていたものは、もう僕たちの生死に関わるくらい目の届くスケールのところまできているわけで。自分が死にたくない、っていう気持ちを認めるなら、そろそろ本気で向き合わないのは許されなくなってきた。そう感じる今日この頃です。ほんとに暑くて溶けそうです。
キザシvol.4と太鼓の達人
「キザシ vol.4」、無事に終わりました。先日書いたドラマチックな新曲が、思いのほかかっこいい感じで、個人的にお気に入りになっています。近々、Collaborationのコーナーで聴けるようにしようかと思っております。きっと「Eternal Mirage」で近藤嶺を知った人が聴いたら、「どうしちゃったの!?」と思うかもしれない、ばりばりのクラブ系です。でもこれもまた、コラボレーションによって生まれる近藤嶺の別ベクトルの音楽の1つです。出会いから生まれる。出会いは本当に大切ですね。音楽のジャンル分けは結果でしかないので、作る上では関係ないし、くだらないことです。
ちなみに、まだまだスケッチ段階の近藤嶺2ndアルバムでは、「Eternal Mirage」の世界を引き継ぎつつ、もう少し電子音響寄りになるかも・・・でも純粋なピアノソロとかあるかも・・・かもかも・・・・さて、どうなることやら
全然関係の無い話に飛びますが、僕はゲームセンターにある太鼓のゲーム「太鼓の達人」が好きです。普段ゲーセンとか行かないけど、見かけたときは遊んでみたりする。さすがに一人ではやらないよ。それは寂しすぎます。最近だいぶ上手くなってきて、この前初めて「達人」の称号を貰いました。あれのコツは、周りの目を気にせずにノリノリで叩くことですね。あとは、楽譜とか拍子とか、音楽的なことは忘れることですね。ちなみに、新宿某所のゲーセンで総合ランキング1位になっている「れいこ」さんが僕です。誰か勝負しませんか?
キザシVol.4制作現場より
本日はクラブイベント「キザシVol.4」です。ただいまお昼前ですが、Sonz-Oコラボレーションの楽曲制作は毎度、ライブ数時間前ギリギリまで作業が続きます。終盤のMix作業はSonz-O氏の得意分野なので僕は彼に比べてわりと暇ですが、暇そうにしていると怒られるので、僕も何か難しい作業をしているようなフリをしています。そんな感じの切羽詰まった現場から、今日も笑顔と一緒に新しい何かをお届けします。ドラマチックな新曲がまもなく、完成をむかえようとしています。
さて、書こうと思ったネタをSonz-O氏のホームページで書かれてしまったので、書くことがないです。どうしてくれる。