近所の紫陽花です。
あるプロジェクトのために短い楽曲を書いていて、
一つの曲に対して、スケッチを30個ほど用意して厳選するという、
僕にとっては珍しい方法をとってみたりしました。
たくさんの候補の中から、時には関係者を交えてのオーディションをするわけです。
2〜3バージョンのデモの中から選定するのは、どんな現場でもよくある話ですが、
これだけ数があるのは珍しいほうかも。
こうなってくると当然、選ぶ作業の方が書く作業より大変です。
どれも間違っていないけど、正解があるわけでもない。
まぁ、全員が満足できるもの、というのが正解とも言えますが。
つくづく、作曲は産みの苦しみではなくて、選択の苦しみなのだと感じます。
人のイメージには際限がないから、フレーズはいくらでも作れても、
それを客観的にジャッジするのは簡単ではないんですよねぇ。
偉大な作曲家は、この判断が絶対にブレないのでしょう。
ふと一瞬、音楽の良しあしが測定器で数値化されたら、
どんなに楽だろう!なんて考えてみました。
ドラえもんの「雨男晴男メーター」のように。
どのメロディにしようか悩んだ時は、これ一本。
良い音楽度をすぐに測定してくれます。
・・・うーん、あまりにも味気ないなぁ。