近藤 嶺 official blog

2009年06月

あじさい












近所の紫陽花です。

あるプロジェクトのために短い楽曲を書いていて、
一つの曲に対して、スケッチを30個ほど用意して厳選するという、
僕にとっては珍しい方法をとってみたりしました。
たくさんの候補の中から、時には関係者を交えてのオーディションをするわけです。
2〜3バージョンのデモの中から選定するのは、どんな現場でもよくある話ですが、
これだけ数があるのは珍しいほうかも。

こうなってくると当然、選ぶ作業の方が書く作業より大変です。
どれも間違っていないけど、正解があるわけでもない。
まぁ、全員が満足できるもの、というのが正解とも言えますが。
つくづく、作曲は産みの苦しみではなくて、選択の苦しみなのだと感じます。
人のイメージには際限がないから、フレーズはいくらでも作れても、
それを客観的にジャッジするのは簡単ではないんですよねぇ。
偉大な作曲家は、この判断が絶対にブレないのでしょう。

ふと一瞬、音楽の良しあしが測定器で数値化されたら、
どんなに楽だろう!なんて考えてみました。
ドラえもんの「雨男晴男メーター」のように。
どのメロディにしようか悩んだ時は、これ一本。
良い音楽度をすぐに測定してくれます。

・・・うーん、あまりにも味気ないなぁ。

とらっく











この宇宙船のような、虫のような物体は、
音楽用に使っているトラックボールです。
ウルトラマンでは無い!
マウスだと机のスペースを多くとられるのが嫌なので、
もう長いこと、作曲用のパソコンにはトラックボールが手放せません。
手にジャストフィットで、すごく使いやすかったのに、
先日、とうとうこの愛用トラボが、ボタン押してもうまく反応しないようになり・・・
仕方なく買い直そうとしたら、悲しいことにすでに生産終了。
オークションにも出てない。
そもそも、マウスに比べて出回ってる製品が少なすぎる!
同じメーカーの後継機が届いたんだけど、
ボールの大きさやボタンの配置が微妙に違う上に、
外国人の手に合わせて作ってあるから、手の小さい僕には馴染めなくて非常に困りました。

iPhoneみたいなインターフェースの、音楽制作用パソコンがあったら
いいんだけどなぁ・・・

そういえば、Macのキーボードも5〜6年使っていたものを、新しいのに置き換えたばかりで
微妙に違うキー配列にまだ慣れません・・・

じゃあ変えなきゃいいじゃんって声が聞こえてきますが、
新しい方が、デザインが良いのだよ。

そんな状況の中、今日はスコアを作ります。イライラしそうだなぁ。

ひるず











仕事仲間の皆で、「ターミネーター4」を観に行ってきました。
実は、1も2も、無かったことにされているらしい3も、
ずっと見たことなかったのです。
テレビでやっているのをチラ見していたくらいかなぁ。
で、唯一、2を先々週くらいにちゃんと観ました。
そんなナンチャッテな僕でも、十分に楽しめましたけどね。
でも、一緒に行った皆は筋金入りのターミネーターファンだらけで、
コアな話に入れなかったのが悲しいなぁ。
というわけで、前作も改めて観てみたいと思っております。

映画後に話すことと言えば、当然、あの場面の効果音が良かっただの、
あそこの音楽がいいだの悪いだの、音絡みを中心に、批評大会。
作った人たちが聞いたら、「お前ら好き勝手言いやがって・・・」って感じでしょうが、
モノを作って発信している以上、我々も同じように好き勝手言われる運命なのだなぁと、
身が引き締まったりもしました。

ここなつ











久しぶりにタイ料理を食べにいきました。
近くにはなかなか美味しいお店がなかったのですが、
今日のレストランは、なかなかよかったです。
有楽町の某家電量販店の上階にあるお店。
っていうか、そんな場所にタイレストランがあることが驚きです。
やっぱりトムヤンクンが一番美味しい。
でもデザートで食べたココナッツミルクアイスが、濃厚でたまりませんでした。

ひたすら辛いので、終始、汗を流しっぱなし。
普段汗っかきではないのに、辛いものを食べると異常に汗が出ます。

さて前回書いたとおり、5年以上酷使してきたPowerBookがガタガタになってきたので
とうとう、MacBook Proに乗り換えました。13インチのやつ。
13インチモデルにFW800が乗るのをず〜っと待っていたのです。
(これがないとライブで使えないのだ)
新しく出たばかりのモデルで、購入した某量販店(有楽町ではない)では
当店の購入者第一号だと言われました。
第一号特典で値引きしてくれるのかな? と期待したのに、
ボールペンをくれただけでした。しかも他のお客さんも貰ってました。関係ないじゃん!

これまでより多少持ち運びもしやすいので、いろいろ活用できそうです。
例えば最近、外のスタジオの作業で、予想外に長い「待ち」の時間が多いのです。
手持ち無沙汰では時間がもったいないので、
そういうときに、細々した仕事やスコア作りを、MacBookで作業できると良いなぁと企み中。

でもまぁ、そういう時に限って持ってきていなかったり、というオチになりそうだなぁ。

ろーたり











なかなか書けなくてゴメンナサイ。

今週前半は地元の岡崎へ一瞬、帰っていました。
岡崎城南ロータリークラブさまよりゲストとしてお呼びいただき、
ミニコンサートを行いました。

故郷での演奏は、肩の力も自然と抜けるせいかとてもやりやすいです。
ライブ的なイベントは久しぶり。
とても温かい応援を頂き、感謝の一日でした。

この日はMacで打ち込みを流しながら演奏する予定でしたが、
当日になってMacが不調で、音楽ソフトが立ち上がらない、音が出ない、
というトラブル発生。
本番では、予備で用意していた、Macを使わないソロピアノ用セットリストで演奏しました。
結果的には当初の予定に比べて全体のまとまりが良く、新発見もありました。
もう5年以上、趣味とライブで大活躍してくれたPowerBook。
買い替え時を前に、最期に身を犠牲にして(?)良い仕事をしてくれました。


むぎさん











写真は、トイレットペーパーフォルダになってしまったムギです。

そうそう、近藤嶺オフィシャルサイトのデザインがリニューアルしました。
何か不具合など見つかったら、教えてくださいね。

レコーディング日記。
ということで昨日はボーカル曲関係、2曲のレコーディングでした。
この日はバイオリン、チェロ、篠笛、尺八を録音。

篠笛などの和楽器は、普段間近に触れることが少ないので
目の前で演奏してもらえるレコーディングは貴重な体験です。
篠笛は、横笛でフルートのような柔らかい音のする楽器で、
音色はピッコロと同じくらいの高域。女性的な繊細な音色です。
ただ西洋楽器と違って使える音域が非常に狭く、
管(の長さ)によって出せる音階(音律)が決まっているので、
演奏者の方は転調や臨時記号の度に、管の持ち替えや指の押さえの工夫が必要になるようです。
もともと和楽器は五線譜で表現する楽器ではないから、
そのために書いていないメロディや、西洋楽器のフレーズの演奏は、表現が難しいんですね。
そこがプレイヤーの個性と、腕の見せ所!ということなのでしょうか。
今回初めてご一緒させて頂いたソガワさんには、感動的な演奏をしていただきました。

とり1














バイオリンは、僕のCDやサントラ系の仕事でも何度も弾いて頂いている、
ベテランの岸倫仔さん
何度も、といいつつ、録らせてもらうのは1年ぶりくらい。
相変わらず仕事が速いし、音はかっこいいです。
なんと12人分弾いて頂きました。
倫仔さんにはいつも、少ない時間で重労働をお願いしてしまっております。
(書いてる方もイメージが湧いて、欲張ってあれこれ弾いてもらいたくなる)
ニューアルバム、発売されたそうです。(僕はまだ聴けていないのだ・・・)

とり2













チェロは、お馴染みの石崎翔子ちゃん。写真を取り忘れた・・・
深い〜い音でした。ダビングもしたのに予定より早く終了。
何度もお願いしていますが、
その度にレコーディング慣れして腕を上げて登場するから、
どんどんハードルが上がってゆく彼女。
しかも差し入れで天むすをもってきてくれた。
やっぱりチェロは最高である。

そして今回のエンジニアは長〜い付き合いの克巳さん(これまた1年以上ぶり?)。
おかげで、すごくいい雰囲気の中で作業が進められました。

大好きな方々との制作だったので、
徹夜明けでしたが、全然疲れずに終えられました。感謝です。

6月ですね!
もうすぐ梅雨だなぁ。

話題の映画、「天使と悪魔」を観にいってきました。
いやぁ〜、面白かった。
ダヴィンチコードより数倍良かったです。
ちょうど先日、スティーブン・ジェイ・グールドの「宗教と科学は共存できるか」
を読んだところだったので、
映画が描いているテーマ的にも、僕のストライクゾーンど真ん中でした。
そして音楽が良かった。
あと2回くらい見にいきたいです。
ここまで興奮できる映画にはなかなか出会えないので、
巡り会えるととても刺激になります。

今日はこれから、ある歌モノの仕事でレコーディングです。
和楽器やバイオリンなど、久々に、良い意味で好き勝手にやらしてもらえそうで、
楽しみです。

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