近藤 嶺 official blog

2014年04月

美しき朝型生活。

もう東京の桜の時期は終わってしまいましたが、
先日は夜桜だったので、せっかく撮ったお昼の桜も一枚。

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ここしばらくオケ系の曲作りが続いているせいか
ピアノの音色に向き合うのが妙に新鮮で、楽しいです。

例えば、世界に自分以外誰もいなくなってしまったとして、
それでも一人で表現し続けられる人と、届ける相手がいないなら意味がないと、やめてしまう人。
表現をする人間にもこの二種類あるそうです。
聴いてくれる人がいてこそ・・・という僕は間違いなく後者ではあるのですが、
案外、自分のために日記を書くように、自分のために楽譜を書いたりしているかもしれません。
でも締め切りが無いから厳しいかな・・・

というようなよくわからない妄想をしつつ。
この春も面白いプロジェクトに関わらせて頂いております。
作曲とその他諸々、やることが溜まってきた時には
なるべく気持ちを切り替えるようにぞろぞろカフェに繰り出したりしていますが、 

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「あー、本日のケーキ頼もうかどうしようマジでどうしよう?」

切り替えというのは難しいものですね。

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締めの一枚は、サンドイッチ状態のモズク・リプニツカヤ選手と
しめじ&めかぶ。そして後方に見え隠れしているのは、ヤギでした。

完全に朽ち果てていたマイ自転車を相当な物好きに盗まれて一年。
急遽、訳あって自転車が必要になったので31日の夜、買ってきました。
しかも閉店間際に駆け込むという・・・
予定になかったのに、図らずも増税前の必死な客になってしまった。
 

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今年もお花見らしいお花見はできそうにないですが、
近所の公園や緑道が満開の桜で華やいでいたので・・・
一応形だけでもってことで、帰り道、コンビニで買ったビールを片手に
夜桜を眺めつつ歩きましたよ。

今日から4月!新年度の新しいスタートをきる方も多いのでしょうね。
学生でも会社員でもない僕は実感が乏しいですが、
ここはフレッシュな空気に乗って、気持ち新たに制作などしていきたいと思います。

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そしてこちらは、昔の僕のライブ映像を熱心に鑑賞中の、しめじです。
 
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SNSで二人の友人とやりとりしていた音楽の話。
会話としてはとっ散らかったものなので、おかしな箇所もあると思いますが
これが全体的に興味深い内容だったので覚え書きを兼ねてまとめてみます。
お名前以外、原文お母さん(原文ママ)です。

クオリアの話まで広がっていきそうなテーマで、面白いんですよね。


【N.Aさん】
携帯音楽プレーヤーで音楽を聴く時イコライザーを入れるか、入れないか。
スピーカーとインナーイヤーじゃ音の存在感も違うし。
容量のために圧縮かけると音が劣化してしまう。
仕方ないから、イコライザーをかけたい気がするけれど、
プリセットの設定じゃ結局ろくな音にならない。
圧縮しなければいいけれど、携帯するからには妥協もしなければならない。
制作者の望む音っていったい? 悩ましい。ご意見ください。

【K.Fさん】
私は入れません。何か嘘っぽいよね。

【REI】
ロスレス圧縮をおすすめします。
制作者の意図通りの音で聴くことは厳密にはできないですから、
EQで聴いて気持ちが良いように調整できるならすれば良いと思います。
ただ、音楽のジャンルにもよりますね。

山下達郎さんはラジオでレコードやCDの音源を流す際に、
ProToolsを使ってオンエア向けの音質になるよう
全て自分でマスタリングしなおしていたそうです。
最終的にはそれしかないですよ、N.Aさん!

【N.A】
K.Fさん、前に聞いた通りですね。
それで、しばらくノンイコライザーできたのですが、
やはり、空気感、リズム隊の存在感など物足りなくて。

今はあまり見なくなりましたがステレオカセット、
モノラルラジカセ、コンポ、インナーイヤー、あまりに違いすぎて、
制作者なんて、あって、ないようなもの。と言っては言い過ぎかもしれません。
音楽のあり方、聞き方、接し方が全く違います。
やはりイコライザーをかけ、好きなように聞く方が良さそうです。
ロスレス圧縮かなり技術が高まっていることに期待。
以前、非圧縮サウンドをウォークマンで聞いて、
やっていたのですが、容量不足で諦めました。
マイミックスも、贅沢、高価なものと諦めましたが、随分個人でも可能になってきました。
あとは、それを要求するレベルの作品せいさくです、REI君。

【K.F】
N.Aさんは自分の聴きたい音にしたい、
REIさんは自分の聴かせたい音にしたい、
私はありのままの音を聴きたい、ということなのかな。

【N.A】
良い音とは?何か。難しいですね。きっかけは、K.Fさんの一言です。

クラシック、生音系の音楽は、一度空気に触れた音で、ホールの聴く場所にもよりますが、
正解らしき音があります。しかし、レコーディングを目的とした音作りでは、
はじめから電子的に記録されて空気を振るわせるのは人間の耳に届く時に再構築される。
このレコーディング目的の音の再生は制作側の意図を理解しにくい。
どうすれば制作者の糸を組むことができるのか。
それを見つけることによって、音楽が再生、本当の意味で生き返る、いや、生まれる気がします。
制作の環境と再生の環境は異なります。
インナーイヤーにノンイコライザーは理想であっても、正しいか。
制作時の音響環境を取り戻すことが、手に入れられればと考えています。

富田さんのイーハトーヴ・シンフォニー、
ミクオペラのThe Endももう少し生きた音が聴こえないかと思っています。

【REI】
例えば、フラットな特性のスタジオモニターや、
音楽制作用のモニターヘッドフォンで音楽聴くと、
制作者の細かい意図は見えやすいです。
逆に、そのタイプのモニターは聴いていて一番疲れやすいですよ。
制作者の環境=気持ちが良い音、とも限らないのが難しく、面白いところ。
イヤホンは、そこそこ高価なものでもデフォルメされた音質のものが多いという印象です。

制作視点だと(限定された用途向けの場合は除いて)複数のモニター環境でチェックして
平均的なところで仕上げる、というのは定番です。
僕は、外のスタジオで仕上げる時に自宅のオーディオテクニカのヘッドフォンを持っていって、
最終チェックはそれでしています。
これで何年も色々な音源を聴いているので、他の環境で鳴らした時にどうなるか
という予想がしやすいからです。
そのヘッドフォンが優れている、というより慣れなんですよね。

聴き手としてはある基準を自分の中にもっておいて、
イヤホンや圧縮で音が変わった時にはEQや脳内で補正していく、しかないような気もします。
というか、そこが聴き手側に委ねられている音楽の楽しみ、ということかもしれません。
脳に直接ケーブルを繋げて、音声データを再生する時代がくるまでは。

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