世界的なロボット研究の第一人者、ロボット工学の帝王と言われている、
ハンス・モラベック教授という人がいます。
この人の説によると、この先40年以内に超知能ロボットが完成するそうです。

今のロボットは、決められたプログラムを実行することしかできませんが、
近い将来、世界知識(世界のあらゆることについて述べた言明)を
データベース化して、そこから情報や常識を引き出して、
合理的な推論まで行うようになるのです。
実際に、そういった言明のデータベース化は十数年の間研究が進行中で
さらに「運動」や「知覚」についての知識が加わることで、
行動をシミュレーションする、新世代のロボットが誕生。
その段階で、自然発生的に「意識」が発生。
さらにその先の世代のロボットは、「自主性」を獲得。
放っておいてもロボットが自分たちで勝手に、進化を始めるそうです。
この頃には、人間の脳はあまりにも貧弱で使い物にならず、
人間は自分の利益のために、知能ロボットを雇わなければ生活できないように
なっているのです。

まさに、「マトリックス」のようなファンタジーの世界ですが、
教授の説によると、ここまでなんと!あと50年で、行き着いてしまうそうです。
皆さんは、信じられますか?

この教授の話で、一番印象に残った部分があります。

「生物学的人類の最後の重要な仕事は、ロボット国家を管理するための法律を
 出来る限り強固なものになるように確認する作業になるのです」

なんとも、皮肉な話ですね。

美しい芸術作品も、ロボットが次々に作るようになるのでしょうか。
例えそうだとしても、分析や計算だけでは生み出せない
人間らしい音楽を作りたいですね。