近所の紫陽花です。
あるプロジェクトのために短い楽曲を書いていて、
一つの曲に対して、スケッチを30個ほど用意して厳選するという、
僕にとっては珍しい方法をとってみたりしました。
たくさんの候補の中から、時には関係者を交えてのオーディションをするわけです。
2〜3バージョンのデモの中から選定するのは、どんな現場でもよくある話ですが、
これだけ数があるのは珍しいほうかも。
こうなってくると当然、選ぶ作業の方が書く作業より大変です。
どれも間違っていないけど、正解があるわけでもない。
まぁ、全員が満足できるもの、というのが正解とも言えますが。
つくづく、作曲は産みの苦しみではなくて、選択の苦しみなのだと感じます。
人のイメージには際限がないから、フレーズはいくらでも作れても、
それを客観的にジャッジするのは簡単ではないんですよねぇ。
偉大な作曲家は、この判断が絶対にブレないのでしょう。
ふと一瞬、音楽の良しあしが測定器で数値化されたら、
どんなに楽だろう!なんて考えてみました。
ドラえもんの「雨男晴男メーター」のように。
どのメロディにしようか悩んだ時は、これ一本。
良い音楽度をすぐに測定してくれます。
・・・うーん、あまりにも味気ないなぁ。

コメント
コメント一覧 (3)
関係者一同で悩んだ日にゃ、部外者のあたくしを選考作業に参加させてくださいな。笑。
それだけでも凡人はスゴイ〜と驚きます。
さすが天才的ですな。
また、選択に悩むということは、どれも良いからなんでしょうね。すご。
選ばれなかった29個の中に、テーマに一致しているかという目ではなく音楽的にみれば、素晴らしい曲があるかも。。と思うと、もったいないなあ。
>>りんこさん
それはそれで怖い気もしますねぇ・・・(笑)
そのときはビール飲みながらにしませんか。
>>まる。さん
そう考えると凄そうですが、
作ってる本人は、50でも100でも、勢いで出来てしまうものなのです。
無責任なほどに・・・
選ばれなかった曲は、こっそりと生まれ変わらせて
別の機会に、世に送り出したりもします。
ご安心ください!